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6月11日

2024年6月11日 サムエル記第一27章

『本物の仲間』

 ダビデはこの27章で、今まで敵として戦っていた相手である、ペリシテ人の地に逃げていったとあります。自分が命を賭けて守ろうとした、自分の民イスラエルから見捨てられたダビデに、自分の民から同じように見捨てられた主イエスの姿を見ます。

 しかし、ダビデには600人もの本当の仲間がここにいたとも聖書は記しています。多くの場合、王になる道を歩んでいる者に着いて行くのが人々の性です。でも、王国を追われる身となったダビデ、落ち目の時のリーダーについて行くには、それ相応の勇気がある者でしかできないのではないでしょうか。2節「ダビデは、一緒にいた六百人の者を連れて、ガテの王マオクの子アキシュのところへ渡って行った。」 今までの敵に降りていったダビデですが、彼を最後まで慕う本物の仲間がここにいたのです。この仲間によって、やがてダビデ王国が建国して、今のイスラエル民族も憧れるイスラエル王国、主の臨在される国となっていったのは、命を賭けていた仲間達の力に支えられたダビデ、そして主に愛されたダビデが成長していく試練となった出来事です。

 やがて、ユダヤの民に英雄として迎えられるダビデ王にも、許されない事もあるのです。ダビデ王は、どんなに主に捧げる神殿をエルサレムに建設したかったことでしょう。幕屋ではなく立派な神殿を建てたかったのです。その建設のための、資材や金銀も用意していたのですが、主がお許しになりませんでした、それはダビデの手が血に染まってしまっているからです。

 11節抜粋「ダビデは男も女も生かしておかず、ガテに一人も連れて来なかった。」とあります主のため、自分のために闘ったとはいえ、彼の手は血に染められてしまっていて、聖なる神殿建設を任すことはできなかったのでしょう、彼の息子のソロモンの時代まで、エルサレムの神殿建設は行われていません。

 波乱万丈の生涯を送ることになった、羊飼いの少年ダビデですが、主に選ばれ、それを心から自覚して主に感謝する一生を捧げたダビデも、多くの試練を通過させられましたが、本物の仲間が支えていた事も忘れてはなりません。さて、私たちの本物の仲間は誰でしょうか。

 自分のために命を抱えて闘ってくれる六百人もの仲間、大変な時代に選ばれたリーダーです。

祈り

 今の時代は、恵みの時代ですが、一緒に主のために戦う友 教会や主イエスのもとに多くの人々が集まってくる事に感謝いたします。どうか自分だけの力に頼るのではなく、本物の仲間たちと、一緒になって主のための闘いが続けられますように、その勇気を授けてください。アーメン 

文: 森 宗孝

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