それから、ダビデはその子ソロモンに言った。
「強く、雄々しく、事を成し遂げなさい。恐れてはならない。おののいてはならない。神である主、私の神が、あなたとともにいてくださるのだから。主は、あなたを見放さず、あなたを見捨てず、主の宮の奉仕に関わるすべての仕事を完成させてくださる。」―20節―
歴代誌第一28章は、ダビデ王の遺言的なことが述べられています。ダビデ王がソロモンのためにしたことは実に完璧な行動でした。このようにダビデのわが子ソロモンへの励まし方が、内容は違うにしても、自分の子どもにもできるだろうかと思わされます。勇気をだして子供に遺していく大切さが示されました。私が子供に遺したいことは、又は最期に伝えたいことはなんだろうかと思わされるところでもあります。
余談になりましたが、ダビデはイスラエルの各部族の長、千人隊、百人隊の長、全財産と家畜の担当者の長、宦官、有力者、すべての勇士たちをエルサレムに召集して重要なことを語っています。ダビデは神の宮を建てる志を持っていたが神はそれをお許しになられなかった。なぜなら、自分が戦いの人であり、人の血を流してきたからです。さらに、主は、自分を父の全家から選んで全イスラエルを治める王としてくださったこと、又、自分の多くの子どもの中からソロモンを選び、イスラエルを治める主の王座に就けてくださったこと、そして、主は、7節で言われています。
「もし彼が、今日のように、わたしの命令と定めを行おうと固く決心しているなら、わたしは彼の王国をとこしえまでも確立しょう。」
さらにダビデは8節で、エルサレムに召集された有力者たちに強く命じます。
「あなたがたは、自分たちの神、主の命令をすべて守り、求めなさい。」―8節(抜粋)―
そして、ダビデはソロモンに対して9節で語っています。
「全き心と喜びの気持ちをもって神に仕えなさい。勇気を出して実行しなさい。」
さらにダビデは、彼を勇気づけることを言います。神が、あなたとともにいてくださり、又、祭司とレビ人、知恵のある者もいて、首長たちと民があなたの命令すべてに従うのです。あなたが決して一人ではないということを強く言いたかったのでしょう。なんという父ダビデの子におくる大きな愛の遺産でしょうか。
愛する天の父なる神さま。あなたの尊い御名を心からほめたたえます。ダビデを通して素晴らしい子への親の愛が示されました。神に愛されたダビデだから子にも伝えることができたのだと思います。私たちも、もっともっとあなたの御言葉に触れて、その愛を勇気をもって愛する子供たち、大切な人々に伝えることができますように用いてください。感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン