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2020年10月31日ディボーション

サムエル記第一 18章~23章

ヨナタンとダビデの、つるまない友情


“聖書人名小辞典”には、3,500人の聖書に登場する人々が紹介されている。実際にはそれ以上なのだろうけれど、あまたいる登場人物の中で、ヨナタンほど無私で高潔で、神さまの愛をただただ従順に実践した人物はいないと思う(念のため、イエスさま以外で)。

「人が自分の友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません。」ヨハネ15:13

 ダビデを最初に愛したのはヨナタンだ。

「ヨナタンは自分自身のようにダビデを愛したので、ダビデと契約を結んだ。」サムエル一18:3

 神さまの元で、2度も愛を誓った。

「ヨナタンは、ダビデに対する愛のゆえに、もう一度ダビデに誓わせた。ヨナタンは自分を愛するほどにダビデを愛していたからである。」サムエル一20:17

 王位継承者であるヨナタンが、羊飼いの平民のダビデを愛した。ダビデが主の油を注がれたことを察知し、素直に受け入れたからだ。そして誓いの通りダビデを愛し、ダビデを守った。

 父サウルから殺されそうになっても、ヨナタンは盾となってダビデを逃した。命がけで、ダビデの望みはなんでも聞いてあげた。それが神さまの御心だと信じていたから。

 ダビデとつるんで戦うこともできた。ダビデとつるんで逃げ出すこともできた。でもヨナタンは生涯、ダビデとは一線を画した。

「そしてダビデは立ち去った。ヨナタンは町へ帰って行った。」サムエル一20:42

「二人は主の前で契約を結んだ。ダビデはホレシュにとどまり、ヨナタンは自分の家に帰った」サムエル一23:18

 ダビデを憎悪する、愚かな父サウルの元に居続けたヨナタン。子として父に従う姿勢を崩すことはなかった。そして父とともに自死していく。

 御心のままに愛と従順を生きたヨナタンは、真の勝者だ!


触れられたこと

 ヨナタンのように友を愛し抜く力はないけれど、ヨナタンのようになりたい

と祈る私はここにいます。

 ヨナタンのように、境界線を守りながら深く友と交わることはできないけど、神さまを見上げ続ければ、いつか縦と横の愛のポジションを与えられる、と信じて期待します。

 ヨナタンのように、殺されそうなほどの悲劇が起きたら、逃げ出して被害者の殻に閉じこもり、一生赦すことはできません。ただ被害者だと感じるようなことが私に起きたら、神さまの元にただちに逃げ込んで、ニュートラルにみことばを聞き、それに従えるように祈ります。

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