詩篇第二巻 48篇
コラ人の歌が続いている。47篇から続く48篇の賛歌は、全力の賛美だ。
「主は大いなる方。大いにほめたたえられるべき方。主の聖なる山 私たちの神の都。
高嶺の麗しさは 全地の喜び。北の端なるシオンの山は大王の都。」1〜2節
シオンという神の都が出てくる。コラ人によると、その都の宮殿で神様はご自分を砦として示された、とある。
シオンとはもともと「要害」という意味。そして、この要害とは「険しい地形にあって、敵の攻撃から守られている領域」を指す。そう、シオンの都には神ご自身が砦となっておられるから、いつも守られているのだ。
その都の喜びは、今や時を超えて、私たちのところまで届いた。それゆえに10節にこうある。
「神よ あなたの御名と同じく あなたの誉れは地の果てにまで及んでいます。」
この要害は、主の御名とともに広がり続け、地の果てに住む私たちまでついに及んだ。それだから今朝も、私たちの間には、このコラ人の賛歌が響いている。賛美が歌から歌へと響かせて、この島まで辿り着いたのだ。
私はこの詩篇を聴いて、賛美「その日 全世界が」の歌詞を思い出した。
「わが神主よ 見させたまえ 偉大なるその計画
天が開き 光が満ち シオンの上にとどまる
救いの御業 全地をおおい 喜びの歌響かせ・・・」(一部抜粋)
シオンの喜び、都にある希望は、全世界に向けて、今日も砂漠を潤す泉のように広がり続けている。事実、この希望の約束をここで受け取った私たちがいるではないか。ここハワイ・オアフ島にホノルル・キリスト教会、神の教会が在るではないか。
最後に、私自身この48篇を読んで、一番に心に響いた箇所は最後の14節だった。
「この方こそまさしく神。世々限りなく われらの神。神は 死を超えて私たちを導かれる。」
偉大な神様、このお方だけが、死を超えて私たちを導かれるというのだ。死がゴールではない。永遠の都、天国が私たちには備えられている。その希望に思いを馳せて、この地上に召されている限り、コラ人のように賛美から賛美へと、シオンにあるこの祝福を宣べ伝えていく者でありたい。
神様、あなたの偉大なご計画を想い、御名を崇めます。あなたの誉れは地の果て、私たちのいる島にまで及んでいます。それゆえ、私はあなたをほめたたえます。コラ人と共にあなたを賛美します。あなたの御国の約束を感謝します。その約束を胸に、この地上生涯、この祝福の約束を多くの人に分かち合うことができるように、私のすべてを用いてください。主イエス・キリストの御名を通して、お祈りします。アーメン。
Comments