top of page

2021年11月17日 ディボーション

  • hccnichigo
  • 2021年11月17日
  • 読了時間: 2分

詩篇第三巻 77編


「私は あなたのなさったすべてのことを思い巡らし あなたのみわざを 静かに考えます。」(12節)


 2011年3月11日14時46分。東日本大震災は起こった。その6ヶ月後に現地入りして見た景色はそれ以前とは全く異なっていた。

 この詩篇77篇から83篇は一組の詩篇とされる。聖なる宮、聖なる都、聖なる民が蹂躙され荒廃していた。バビロン捕囚から帰還したレビ人アサフが、その様を見てその時の気持ちを歌った詩。


 「苦難の日に 私は主を求め 夜もすがら たゆまず手を差し伸ばした。けれども 私のたましいは慰めを拒んだ。」(2節)

 祭司として民を主の臨在に導く者として召されたアサフ。そんな彼でも心折れて、心乱れ、もの言うこともできなくなったと歌う。まさに、震災の後の現地の人々の気持ちそのものだと思う。直接その場にいなかった私でさえ心に衝撃を受けた。目の前で全てが崩れ落ちる様を目の当たりにした人々の気持ちは計り知れない。

 しかしアサフのように主に心の中を打ち明ける事によって、聖霊様が私たちの心の傷を癒してくださる。

 物理的な宮が荒廃しても、決して私の心の宮は壊れる事がない。なぜなら、その宮には主がお住まいでおられるから。

「あなたがたも、このキリストにあって、ともに築き上げられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。」(エペソ2:22)


 イエス様の十字架が私の罪のためである事を信仰によって信じ、主の御言葉を聴く事によって主が私の心の宮にお住まいである事を信じることが出来る。たとえ世の中で誹謗中傷、迫害、差別にあっても主が私に語りかけてくださる。

「あなたの一生の間、だれ一人としてあなたの前に立ちはだかる者はいない。わたしはモーセとともにいたように、あなたとともにいる。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。」(ヨシュア1:5)


「強くあれ、雄々しくあれ。彼らを恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主ご自身があなたとともに進まれるからだ。主はあなたを見放さず、あなたを見捨てない。」(申命記31:6)



祈り

天の父なる神様。あなたの御名を賛美いたします。あなたのなせる業、全てを感謝します。あなたが私に語りかけてくださる事。それは苦難の中にいる時の希望の光になります。あなたが私に最善のご計画を持っている事を信じ、それがなされる日を笑顔で待ち望みます。主イエスキリストの御名によって祈ります。アーメン。


最新記事

すべて表示
2022年2月5日 ディボーション

マルコの福音書 7章 『外から入って、人を汚すことのできるものは何もありません。』 6章から8章にかけて、イエスさまの有名なパンの御わざが2回出てくる。1回目は男だけで5000人もの人にパンと魚を分け与え、2回目は4000人の人をパンと小魚で満腹にしたという物語だ。聖餐式の...

 
 
 
2022年1月29日 ディボーション

詩篇第五巻 150篇 『十字架は賛美の力の源泉』 とうとうグランド・フィナーレである。角笛と琴と竪琴と、タンバリンとシンバルのあらゆる楽器のフルオーケストラで、ハレル・ヤハ=神をほめたたえよ、と高らかな賛美をいざなう。 大げさな表現は微塵もないのに、ことばの一字一句が気高く...

 
 
 
2022年1月28日 ディボーション

詩篇第五巻 149篇 私の夫の両親は、娘と息子たちが幼い頃に描いたパパとママの似顔絵や、想い出の写真の数々を額装し、部屋中に飾っていた。 夫が6歳の時に初めて作った小さな折り鶴は、リビングルームのガラス戸棚の中にちゃんと居場所を与えられ、誇らしげに微笑み、喜んでいるように見...

 
 
 

Comments


bottom of page