詩篇第五巻 117篇
『福音は主の恵み』
詩篇117篇は聖書の中で最も短い章であり、また聖書の中心に位置する章でもあると学んだ。非常に短いが、これこそ、聖書が最も語ろうとしていることではないだろうかと思う。
「すべての国々よ 主をほめたたえよ。すべての国民よ 主をほめ歌え。
主の恵みは私たちに大きい。主のまことはとこしえまで。ハレルヤ。」(1−2)
主の恵みは、イスラエルの民にだけではなく、異邦人にも届けられた。それは主が、アブラハムと契約を結んだその日から、約束されていたことである。「わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、あなたを呪う者をのろう。地のすべての部族は、あなたによって祝福される。」(創世記11:3)とあるように、神は、イスラエルの民を用いて、異邦人たちを祝福された。
しかし彼らは、イエス・キリストを救い主として認めなかったがゆえに、彼らに与えられるべき祝福は据え置かれてしまっている。今も救い主を待ち望むイスラエルの人たちにとって、イエス・キリストは異邦人の神である。しかし救い主は、旧約聖書の預言通り来られた、のである。
この世に人としてお生まれになり、人として死に、そして、よみがえらえられたイエス・キリストである。そして、そのことを信じる者には、永遠のいのちが約束されるのである。
すべての国々、すべての国民に福音を伝えること。それが福音を委ねられた私たちの、イエス・キリストの弟子としての、役目ではないだろうか。特に終末が近いと言われる今、一人でも多くの人に、福音が宣べ伝えられるよう、祈りたい。私たち一人一人の行いが滴となり、その一滴が静かな水面に大きな波紋を描くごとく、福音が広まっていくよう、備えようではないか。
祈り:神さま、あなたの御名を賛美します。すべての国の人たちがあなたの御名をほめたたえますように。あなたのみことばを、多くの方々に伝えたい。どうか、用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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