Ⅰ列王記10章 まことの知恵者
シェバの女王は、難問を抱えてはるばるエルサレムにやって来た。それは、ソロモンの名声を耳にしたからだ。
女王は心にあるすべての問いを、ソロモンにぶつけた。ソロモンは見事にすべて答えていく。ここには他国の女王が、ソロモン王と王国に驚嘆する様が見事に描かれている。
女王は、ソロモンの知恵、そして彼を取り巻く人々や建物すべてに圧倒された。聖書には、それらを見て「息も止まるばかりであった。」(5節)とある。
そして、女王は言う。
「なんと幸せなことでしょう。あなたにつく人たちは。なんと幸せなことでしょう。いつもあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くことができる、このあなたの家来たちは。」(8節)
「なんと幸せなことでしょう。」心からそう思ったのだろう。神の知恵を授かるソロモンは、ここまで他国の女王を唸らせたのだ。
そして、驚くべきは、この女王の口から「あなたの神」即ち「イスラエルの神」に対する賛美が溢れている事実である。「あなたの神、主がほめたたえられますように。」
知恵は、他国人に神を指し示した。そして、神への賛美を生み出した。
イエス様は言われた。
「彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし見なさい。ここにソロモンにまさるものがあります。」(マタイ12:42)
イエス様、今、私はあなたのもとに参ります。聞かせてください。まことの知恵なる主よ、私をあなたへと、あなたへの賛美へと招き入れてください。アーメン。
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