列王記第二11章
『神の歴史(聖書)の中のキーパーソン』
金曜日に皆さんとしているディボーションで、「旧約聖書は人物名が多すぎて、名前を覚えるのがまず大変!」という分かち合いがあった。確かに!!
その中でも特に今、私たちが通読している列王記も章ごとと言ってもよいほど、やたらと人の名前が出てくる。
列王記は、英語では“Kings”、ヘブル語聖書でも”王たち”という意味である。そのタイトル通り、イスラエルと分裂してしまう南北の王国が王様を中心に代々歩む道が見事に記録されている。
そのような民に主の目はずっと向けられている。そして、主はいつも「ここぞ!」というタイミングで、歴史を変えるキーパーソンを送られる。いや、そのようにして、神の歴史は築かれていったのだ。しかも、それはエリヤやエリシャのような、私たちから見てもいわゆる有名人だけではない。
11章には、神の歴史を築く一組の夫婦が登場する。祭司エホヤダとその妻エホシェバだ。彼らがいなければ、南ユダ王国の歴史は11章で終わっていた。何故なら、1節でアハズヤの母アタルヤは、「ただちに王の一族全員を滅ぼした。」とあるからだ。
しかし、この夫婦は「ダビデとその子孫に常にともしびを与える」(8章19節)という約束を信じていたのだろう。彼らは後に、王となる赤子のヨアシュをずっとかくまい育て、何と七歳という若さで南ユダ王国の王様に即位させたのである。
聖書はそのような信仰者たちの生きた証が散りばめられている。神様は、確かに人を通してご自身の計画を成し遂げられ、歴史を導いておられる。
今も神様の歴史は現在進行中だ。私たちもその歴史の一部を生きている。確かにこの2000年間、神様は教会という神の民を通して、今日まで聖霊とともに神様の歴史を導かれた。2021年を生きる私も「ここぞ!」という神様の時に、神様の願い、ご計画のために用いて頂けるよう、常に信仰の火を絶やさずに神様の歴史の中を歩ませていただきたい。
天のお父様、
あなたのみことばを通して、あなたと民とのこれまでの歴史を深く知ることのできる恵みを感謝します。その歴史の中であなたの御心を成し遂げるために立ち上がった信仰者たちから私は多くのことを教えられます。感謝します。
私もこの特別な時代にあって、あなたのご計画のために生きることができますように。あなたの栄光のために、祭司エホヤダとその妻エホシェバに備られた勇気を、私にも与えてください。アーメン。
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