列王記 第二 16章
『まことの神に信頼する』
ここに登場するのは、南ユダ王国12代目の王様アハズだ。彼のことは、2~3節にまとめられている。16章は悲しきかな、主なる神様からどんどんと離れていき堕落していくアハズ王の様が描かれている。
振り返れば、イスラエル王国が分裂して、もう約200年になる。もともとは一つの国、主の民だったのに、今では互いに争っている。
そのような争いの中で、アハズはついにアッシリア王国に援助を求めて使者を送る。そして、何とそこにあった異教文化を受け入れてまで、この国との協力体制を試みるのだ。そして、当然の如く、主の民としての純粋性が徐々に薄れていく。
分裂の痛みは、争いだけでは終わらない。「私たちは主の民」という大切なアイデンティティさえ、亀裂が入っていく現実をこの歴史から教えられる。
いや、むしろ、まことの神を主とし、このお方に信頼する歩みが私たちを分裂から守り、大切なアイデンティティをも守っていく道だろう。そのようなことを語られ、教えられた。
わが神、主よ、この世界を憐んでください。今こそ「あなたが主です!」と、あなたにあって民が一つになれるように、私たちを守り導いてください。アーメン。
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