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2021年3月29日ディボーション

歴代誌 第二 13章


『種まきと刈り取りの法則』


3月16日に悲しい事件がアメリカ本土で起こった。新型コロナ感染拡大以降、アジ ア系住民への暴力や嫌がらせが相次ぎ、アトランタ近郊のマッサージ店、スパ2店舗、計3店舗で、同日に8人の従業員が銃撃事件に巻き込まれ尊い命を失った。そのうち6人 がアジア人。それを受けてバイデン大統領は「アジア系アメリカ人に対する悪質なヘイ トクライム(憎悪犯罪)は間違っている。直ちに辞めなければいけない」と表明した。

違いを認められない者の間にはどんな時代でもこのような悲しい事件がつきまとう。今 回の13章にも示されている。 ダビデ、ソロモン、レハブアムそしてその子アビヤが、ユダ王国の王になった。敵対 するイスラエルの王ヤロブアムはまだ健在。そして相変わらず戦いを仕掛けてくる。この章だけを読んでいるとヤロブアムが喧嘩をふっかけたのだから悪者・・・と思いが ち。しかしそんなに簡単な話ではない。

 分裂は神が仕掛けたもので、レハブアムが長老 たちの助言を退けて、イスラエルの民のくびきを重くした事を発端とする(歴代誌1 0章) 。それではヤロブアムは良い王か? と言うと残念ながら彼も主に従っていない。金の子 牛を神としている(8節)どっちもどっち。そんな訳で神様の鉄槌がヤロブアムとイス ラエル軍に下された。(15節)それじゃアビヤは神様からエコ贔屓されているの ね・・・ずるいよ・・・と思う。

 確かに油注がれたダビデの子孫に手を出したヤロブア ムの作戦はよろしくなかった。しかし神様はエコ贔屓なんかしない。必ず自分の蒔いた タネは刈り取らせる神。ユダ王国はこの後衰退してゆくことになる。

イエス様はこうおしゃっておられる。「父よ彼らをお赦しください。彼らは、自分が 何をしているかが分かっていないのです」(ルカ23章24節)銃撃事件、ヤロブアム による過酷なくびき・・・どちらも神の御心を全く無視した行い。しかしそこに私たち が介入して時代劇のように悪を自ら成敗してはいけないのです。主が主のお考えとその 人に合った時によって蒔いた種は本人に刈り取らせる。たとえそれが自分の時代で行わ れなかったとしても、ユダ王国のように末代にまで及ぶことがあるのです。 聖書の中には人間のたくさんの間違いの歴史が刻まれています。しかしその事により、現代を生きる私たちも同じ歩みにならないようにと教える神の愛を感じる事ができ ます。なぜなら、私たちは神に愛された子供だから。間違った道に進む事を父なる神様 は望まないのです。ですからこうやって毎日のディボーションによって、語りかけてく れるのです。なんとありがたいことか。

 境界線の法則は、責任ある人生の基礎を築くものです。(ヘンリークラウド&ジョン タウゼント、中村佐知訳、二人が一つになるために、夫婦をつなぐ境界線より)とこの 本の作者が言っています。その境界線の法則のうちの一つが種まきと刈り取りの法則です。私は良い種を蒔いているか? 毎日振り返りたい。


●祈り:

天の父なる神様。今日も平安のうちにあなたから御言葉を頂けたことを感謝いたしま す。人と人、もちろん、神様の領域を超えて鉄槌を下してはいけない、しかし残念なこ とにそれが分からない人たちが現代も沢山います。その方達に私たちは暴力ではなくイ エス様のように祈る事により、平和の世になる事を望みます。あなたが望む平和な世の 中になるよう、私たちを強め、用いてください。

 主、イエスキリスト様の御名を通して 御前にお捧げいたします。アーメン。

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