歴代誌二 32章
『祈りこそ最強の武器』
●学んだこと:
名君ヒゼキヤ王に関する最後の記述だ。
大国アッシリア帝国が、エルサレムのヒゼキヤ王国に攻め入ろうとしている、国家存亡の危機の場面。
ヒゼキヤはまず、町の泉と川のすべてを堰き止め、水を確保した。籠城しても渇くことがないようにしたのだ。水を制するものは世界を制するというほどに強い、攻めの守り。知恵の賜を働かせたのだ。
強固な城壁の外で、アッシリアはヒゼキヤとその民を口汚く罵り、王と民の信頼関係を打ち砕こうとする。あざけり、嘲笑、脅迫のあらゆる罵詈雑言 でケンカをふっかけ、戦いを挑発する。
これは私たちの日常の中にもよくあることだ。友人や家族の間で、相手を非難するちょっとした一言にイラッとする、ムカつく。政治家たちの意図的なジャブ、悪質なヘイトスピーチ・・・世界中、至るところで一触即発だ。
ヒゼキヤは自分が侮辱されたにもかかわらず、まっさきに民を気遣って励ました。
「強くあれ、雄々しくあれ~~大いなる方が、私たちとともにいてくださる~~」(7節)
ヒゼキヤが守るのではなく、神さまが ”私たち” を守ってくださると、自らはへり下り、民との団結を強める。ヒゼキヤの心は怒りの火柱を抱えていただろうに、グッと踏みとどまる。
肉の反応をせず、神さまから与えられた賜を使い、耐え忍んだ。
アッシリア王の家来はしつこく悪口を浴びせ続ける。脅迫状まで送りつけてくる。
ヒゼキヤ王は民を励ますやいなや神殿に入り、祈り、天に叫び求めた。すると、
32:21「主は御使を遣わせて、アッシリアの王の陣営にいたすべての勇士、指揮官、隊長を全滅させた。」
アッシリアの罵詈雑言は32章の中で、くどくどと20行以上も続いたのに、神さまの御技はたった2行で完結だ。
主を信頼した時、神さまは戦ってくださる。祈りこそ、最強の武器となるのだ。
この場面、イザヤ書の36章から一緒に読むとさらに興味深い。また、ヒゼキヤ王の功績、ギホンの泉の灌漑について遡れば、エデンの園を潤した川にもたどり着く(創2:13)。
長かった歴代誌も残すところあと4章。難しかった分、名残惜しくもある。歴代誌ロスは、ヒゼキヤゆかりの聖書箇所をツアーしてみようかな。
●祈り:
愛する天の神さま、100%主により頼んで祈った時、あなたは最も最善の道を与えてくださいます。そのことを信じて感謝します。だからどうかあわれんで、100%信じる力を与えてください。肉の自分が前に出ませんよう、鎮まることを覚えさせてください。
イエスさまのお名前で祈ります。アーメン
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