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2022年10月10日 ディボーション

使徒の働き19章


『パウロ宣教から学ぶ』

 

 パウロのエペソでの奉仕が始まりました。

 エペソはアジアとヨーロッパを結ぶ重要な港のある商業都市でした。異邦人はもちろん、ユダヤ人もたくさん住む国際的都市でした。

 エペソには、世界の七不思議のひとつと言われるアルテミス神殿があって、民は、アルテミスといういくつもの乳房を持った豊穣の女神を信仰していました。

 このような都市でパウロはまず、ヨハネのバプテスマしか受けていなかった弟子たち12人に、聖霊のバプテスマを授けます。その後、ユダヤ人の会堂で福音を語りますが、彼らは話を聞き入れないどころか、非難するありさまでしたので、パウロは会堂を離れ、ティラノの講堂から、ユダヤ人や異邦人たちに福音を語り始めました。

 

 2年にわたるこの働きは、アジア全体に大きな影響をもたらしました。黙示録に登場する7つの教会は、すべてアジアの教会です。パウロのエペソでの働きは、確実に実を結んでいました。

 パウロの宣教を追いかけながら、以前、教会で宣教旅行が計画されたことを思い出しました。私は、宣教先でフラの講師を担当することになっていて、そのことはもちろん、キリシタンの歴史を学ぶツアーのお話もあって、とても楽しみにしていました。しかしそれは、パンデミックという予期しえない出来事によって中止となってしまったのですが、今思うと、私は本当に宣教者として準備が出来ていたのだろうか、と思わされました。

 

 私は、神の福音を宣べ伝える者としての思いより、教会の仲間と旅行に行けることを楽しみにしていたように思います。今思えば、聖霊の導きや、神からのことばも与えられてはいなかったように思います。ただ、宣教旅行参加の募集があり、また宣教する場所も自分が以前から行きたいと思っていた所であったことが、参加を決めた理由でした。

 パウロの宣教は、旧約聖書を通して、イエスこそが主であることを会堂や講堂で語り続け、同時に、弟子を増やしていくことにありました。私はというと、フラを通して何をしようとしていたのか、と思わされました。


 パウロは、常に聖霊の導きに従いました。私はというと、宣教先の方々の計画に加え、どうやってその周辺に住む知り合いに会いに行くかを考えていました。

 教会が計画してくださった宣教旅行は、パンデミックのため、中止となりましたが、私にとっては、私がその旅行に参加すること自体が、みこころではなかったことが、パウロの働きを通して気づかされました。


 次回また、宣教旅行が計画されるようなことがあるなら、その時は、自分のいろいろな思いではなく、みこころが私の上に成るようにと祈って、参加を決めたいと思います。

 

祈り:愛する天のお父さま。あなたのみこころだけが、この身に成りますように。私にしかできない福音伝道の道を備え、導いてくださいますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

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