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2022年5月26日ディボーション

イザヤ書26章


『神が定めた「その日」』


「その日」で始まる26章。強い都、救って下さる神と希望が見えるかのような賛美で始まる。と思いきや11節で、まことに火があなたに逆らうものをなめつくしますようにと、さばきも期待する。その日はどんな日?


 皆さんには思い出深い日はあるだろうか?何らかのアニバーサリー?バースデー?

 私の最近の思い出は日本の桜である。去年母の葬儀が日本で行われた。親族の中で唯一クリスチャンの私は、葬儀でのお焼香や数珠などのしきたり破りを繰り返し、お坊さんに睨まれながら、念仏も全く気にせず祈りに没頭し、私だけ充実した神様との時を過ごした。

 そしてバスで葬儀場に行くまで満開の桜並木を通ることができ、「母=桜」という素敵なイメージになった。神様が創造されたこの地はなんと美しいのかと感動して涙が出てきた。でもその日その時、周りの皆は私が悲しんでいると思ったらしく、後で沢山の方が慰めの声をかけてくれた。桜に感動した私の思いと、周りの人々との受け取り方の違いに驚いた。そして自分も他人を思いやる時、慮ってその人のことを考えるが、もしかしてその人はそう思ってないのかもという考えに辿りついた。一人ひとり、神様は違うように造って下さった。


 さて、26章で言われる「その日」とは? といろいろネットで調べた結果、「神様の定められた日」とか「救世主が圧倒的な勝利をおさめる日」という説明があった。イエス様が十字架につけられ、3日後に蘇られた日が、私は「大いなるその日」だと思う。私たちの罪をイエス様の血により贖われたからである。

今だからそう言えるのだが、罪というものも自分に罪があるということも解っていずに過ごした何十年かが私にはある。それまでは、仏教での神様がいてその教えを極力守ってきた家庭で育った私は「悪いことしてないもん」と傲ったものだった。唯一の神に信頼しないこと、神に目を背けていることが罪と教会で教わった。それでもよくわからず、自分の力で事を成し遂げてきたと大きな勘違いをして生きてきた。

 子育てという大きな壁にぶち当たり、息子がティーン(13歳)になった頃からどん底に陥り、どうしようもなくなりこの世から一瞬にして消えたいと何度も思った。息子が5歳の頃から色々な教会には行ったが、洗礼を受けるには至らなかった。息子が米本土に行っていた3〜4年は偽りの平安があり、神に目を向けない者だった。ハワイに帰ってくるとそれさえ失くし、この世から消えたいとまで思うようになった。

 クリスチャンの友人が「神様はいつもあなたと共にいます」と言ってくれて相談するようになり、キリスト教について色々調べるうちに、この神様についてもっと知りたいという思いが強まった。そしてホノルル教会へと導かれ、洗礼を受けた。

 今だから言えることですが、どん底に陥ったその日、クリスチャンの友人に相談したその日、洗礼を受けたその日、息子が洗礼を受けたその日、罪というものが解り始めたその日。その日その日は、神によって備えられたその日だったと今だからこそはっきりと言える。問題が解決したわけではないけれど、今では圧倒的な心の平安がある。人生は山あり谷あり、でも一日ずつ神様が備えて下さった日である。人生をおそらく半分以上生きてしまってから気づいたことだけれど。

 こんな私ではまだ洗礼を受けるに値しないともずっと思っていた。色々とキリスト教のことが解ってから洗礼を受けたわけでもない。知ろうとすればするほど解らず、どん底に落ちてしまいどうしようもなく、苦しい時の神頼みだったのにクリスチャンの友人を私の周りに備えて下さり、外壕から固められ神様に降参するしかなかった。というか本物の神様に出会えるその日がどん底に陥って初めて与えられた。今ではもっと早くから洗礼を受ければよかったと思う。でもこれら全ての出来事は神が定められた時に起こると教わった。そしてその通り聖書に「すべてのことには定まった時期がある」と書いてある。(伝導書3章)  

 だから母が亡くなったその日も神が定められたその日だった。


祈り: まだイエスキリストという救い主をご存知でない方がいらしたら、神様からの贈り物であるその日という気づきが一日も早く与えられますように。その日は必ず神様が定められた時に訪れると信じます。尊い主イエスキリストの御名によりお祈りします。アーメン


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