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2022年6月10日 ディボーション

イザヤ書 41章


 優しい気持ちで過ごせない日がある。前向きになれない時がある。人が発する負のオーラを吸収しすぎて疲れきってしまうことがある。そんな自分に嫌気を起こす。

 心が弱っているとき、あるいは落ち込んだりするとき、海や山に近づきに行く。浜辺に座って潮の香りを吸い込む。空に浮かぶ雲をゆっくり眺める。山歩きしながら風の歌を聴き、鳥の声に耳を澄ませる。そうやって私は、やわらかい心を取り戻す。

 神さまが創造された天と地、そこに生きているものすべて、動いている。

 雲は形を変えながら流れてゆき、虹は色を変えながら消えてゆく。花は咲いたりしなびたりするし、季節は移り変わる。日は昇り、沈み、また昇る。地球は太陽の周りを公転し続けている。片時も止まらずに。


 神さまは動くものを造る。人間は動かない偶像を造る。

 人は、何かを恐れて震える。すがるものを必要とし、安全・安心を手に入れたいと考える。そして、動かない偶像に向かって敬意を表したり祈ったりする。

 当時アッシリアの勢力の支配下で苦しんでいた諸国の民・島々は、金銀で巧みに細工した彫像を造る者を励まし、お互いに助け合うことで団結した。

 しかし、もし偶像が本当の神であるならば、「後に起ころうとする事を告げよ。前の事は何であったのかを告げよ。」(22節抜粋)、と預言者イザヤを通して主は語られる。偶像は、預言できない。人の心を強め、人を助け、人を守ることはできない。

 渇きで干からびた者に水を与え、荒野を豊かな地に変え、後に起ころうとする事を預言できるのは、この世界を創造された神だけなのだ。


 神の手によって造られた人間も、神によって動かされている。

 動くことは変わること。過去の失敗は学びに変えられ、今日のドロドロした感情は祈りによって鎮められる。人は、主によって生かされ、主によって変えられる。

 人は時に、勢いをなくす、疲れる、つまずく、挫折する、力尽きる、年老いる、投げやりになる、恐れる、震える、尻込みする。

 人を傷つけ、それ以上に自分を深く傷つける。でも人は、強くなれる。


「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」(10節)


 愛する天のお父様。あなたが創造された世界にいる人間が、あなたの手によって造られたものすべてを愛することができますように。あなたを主とする者同士が励ましあうことができますように。私たちの心を強めてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン



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