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2022年9月26日 ディボーション

  • hccnichigo
  • 2022年9月26日
  • 読了時間: 3分

使徒の働き5章

  

『神に従う信仰』

 

「しかし、ペテロと使徒たちは答えた。「人に従うより、神に従うべきです。」 (29)

 

  この章では、神を欺いたために死を招いたアナニアとサッピラという夫婦のお話と、サドカイ派の人たちに屈せず、福音を伝えるペテロとその使徒たちのお話が書いてあります。

 

 イエスの十字架以前、罪のあがないには、命の犠牲が伴っていました。しかし、イエスが全人類の罪のために死なれて以降、主を信じた者にそのようなさばきは下らないと理解していたのに、なぜ、アナニアとサッピラは死ぬことになってしまったのかと疑問に思いました。

 

 当時、イエスを信じる信仰に入るということは、ユダヤ社会からの追放を意味したようです。労働に就くことも難しくなった彼らの生活は、信者たちそれそれが所有していた地所や家、畑などを売って、その集められた代金によって支えられていました。

 

 しかし、このささげものは強いられたものではありませんでした。各信者たちに選択肢がありました。しかしアナニアとサッピラは、代金の一部を自分たちのために取っておき、残りをささげました。

 

 アナニアに対してペテロは、「なぜあなたはサタンに心を奪われて聖霊を欺き、地所の代金の一部を自分のために取っておいたのか。売らないでおけば、あなたのものであり、売った後でも、あなたの自由になったではないか。どうして、このようなことを企んだのか。あなたは人を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」(3-4抜粋)と言われました。

 

 そして、次に来た妻のサッピラに対してペテロは、「なぜあなたがたは、心を合わせて主の御霊を試みたのか。見なさい。あなたの夫を葬った人たちの足が戸口まで来ている。彼らがあなたを運び出すことになる。」(9抜粋)

 

 これらのことばの直後に、アナニアもサッピラも死んでしまいます。自分の土地を売って、その代金の一部を自分たちのために取っておいたために、彼らは死のさばきを受けた、と捉えてしまいそうになりますが、そうではありません。もしそう捉えるなら、所持している財産のすべてをささげないなら、死のさばきがくだる、という考えに陥ってしまいます。

 

 この時、主を信じた大勢の人々は心と思いを一つにして、だれ一人自分が所有しているものを自分のものと言わず、すべて共有していたのです(使徒4:32)。人々は、イエスこそが旧約時代より預言されていた救い主であることを、信じました。聖霊による満たしが彼らを包んでいたのです。

 

 しかし、アナニアとサッピラには、彼らと同じような信仰がなかったのでは、と思われます。使徒たちによる奇跡を目の当たりにして、主こそ救い主と受け入れながらも、信じきれていないその心の隙間に、サタンが入り込んだのだろうと思います。

 サタンに心を奪われたことは、そのまま聖霊への欺きとなり、神への欺きとなりました。聖霊降誕によって、教会という共同体が初めて形成されたこの時、サタンに心を奪われた者を取り去ることは、神の栄光のために必要なことだったのだと思います。

 

 アナニアとサッピラの死を思いながら、今の時代も同じことは起きる、という思いになりました。なぜなら、神のきよさは今も昔も変わっていないからです。神のご計画も変わってはいないのです。サタンに心を奪われることがないよう、みことばをたくさん蓄えておくことの大切さを、改めて実感させられました。

 

 主を信じないで、人間が作り出した知識や律法を盾に、聖書の神を信じる者は愚かだと笑う人たちがいます。しかし、聖書が言われる通り、神は私たちと共にいて、聖霊が私たちの心の中に住まわれていることは、そう信じている者にとっては真実です。

「人に従うより、神に従うべきです。」(29要約)とペテロが言われた通り、その道が恵みの道であり、祝福の道です。

 

祈り:愛する天のお父さま。聖霊に満たされて、大胆に福音を語れる者にしてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

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