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2023年5月16日 テモテへの手紙第二 3章

「避けるべき者」


 天草での思い出の中で、ある時、町の7〜8人ほど、農家の人が集まって、ある家の前の庭にビニールハウスを組み立てて、中で菜園ができる様にと作業している人達を見た。

 友人によると、その家では、最近ご主人が亡くなったばかりで、寡婦しかおらず、彼女だけでは、菜園の用意が出来ないので近所の人達が手伝っているという。日本にはクリスチャンでは無いけれど、クリスチャンよりも助け合いを自然にするクリスチャンらしい人達が沢山いる。


 聖書は教会に来ているクリスチャンについて注意している、5節「見かけは敬虔であっても、敬虔の力を否定する者になります。こういう人たちを避けなさい。」 神よりも金銭を愛したり、快楽を愛する者達を避けろというのだ。8節では 真理に逆らった、知性の腐った、信仰の失格者と厳しい非難をしている。


 ところで私たちの漢字には深い意味がありますね。例えば「人間」これをジンカンと太宰治は読ませて、人は人と人の間に生きるとした、「仁」という字もにんべんに二人と書いて、人が二人いればおのずとそこにはルール、持つべき尊厳つまり「仁」が要ると解釈している。


 このテモテ書では、誰と友となり、誰を避けるべきか、パウロは若きテモテへ心からの助言を与えている。今日の私たちクリスチャンも、日本でもアメリカでも多くの信徒が教会から離れてゆく理由は、避けるべき人との衝突、中傷が原因のようだ。しかし、衝突を恐れて誰とも接触しないオンラインの世界には「仁」が無い。ぶつかる事によって自分がいかに自己中心であるか、思いやりに欠けているかを目の当たりに見て反省する機会はない。心が砕かれる思いを持たなくなってしまう危険がある。


1節「終わりの日には困難な時代が来ることを、承知していなさい。」その時に頼れるのは、主イエスと本当の友人、主の家の兄弟たちとなってゆく事だろう。


 本物の友人とは、必ずしもクリスチャンとは限らないかもしれないが、主イエスを共に信じあう兄弟はかけがいもない兄弟となる。


 黙示録には、終わりの日には反キリストが現れて、数々の奇跡を起こし、平和を約束するとある。避けるべき相手は誰なのか、私たちに知恵を与えるのは聖書であり、ただただ主イエスへの信仰によるのです。私達にとって真実なる友人は誰なのか考えさせられました。


16節「聖書はすべて神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練のために有益です。」


祈り

 どうか真の友が多く与えられますように、そして主イエス以外に目を向けるもの、金銭や快楽を愛する者たちを避ける事ができますように、主イエスへの信仰と神の霊感による聖書によって進むべき道が示されて、その道を歩む勇気が与えられますように。 アーメン

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