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2023年5月26日 創世記 9章

「契約の虹」


 箱舟から出たノアは、主のために祭壇を築き、その祭壇の上で全勝のいけにえを捧げました。すると神は、その宥めの香りをかがれ、再びこの地を呪うことはしないと約束されました。それでノアとその息子たちを祝福して、言われました、「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」(9:1)と。


 これは神がアダムを創造された時に与えられた祝福と同じことばです。神は洪水で何もかも破壊されてしまったこの地を一緒に造り直そうではないかという神の御心でした。

 神はノアと、彼と一緒にいた息子たちに言われました。「さあ、わたしは私の契約を立てよう。あなたがたと、そしてあなたがたの後の子孫と。」(9:9)、そしてその契約の内容は、「すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない」(9:11)ということです。


 即ち、その契約の特徴を、普通人間同士が結ぶ契約の観点から見ると、この契約の関係者はこの地の上に存在する全てのもので、その契約期限は無限だと言うこと、永遠にこの契約は効力があると言うことです。即ち、もはや二度とこの地の上で命を持つものは決して滅びることはないという契約です。


 人間的な契約では、普通は契約の関係者はお互いの必要や責任を理解し合い、合意の上で契約を承認します。ところがここでは神の一方的な御心によって成り立っているのです。「わたしの契約を立てよう。」と言われました。これは神の契約というより、むしろ神からの約束ではないでしょうか。 


 そして神はこの契約を成立させるために、人間の側からは何の条件も要求しておられないようです。ただ「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」と言われ、洪水以前のように地が罪と汚れに満ちてはいけないことも触れておられないようです。これは即ち地に存在する全てのものへの神の一方的な無条件の愛です。


 また神は、この契約を憶えさせるために、「虹」というしるしを与えて下さいました。神は雲の中に虹を立てることによって、それをご覧になって、すべての息ある者との間に交わされた契約を、(まさか神がお忘れになるとは考えられませんけれども)、ご自分が思い出してくださるためのものです。(9:16)ご自分が立てられた契約を実証するために、虹によって署名捺印されたのです。 私たちは虹の島のハワイに住み、虹の谷のマノアの教会に暮らしています。神さまの虹の署名捺印が、世界のどこよりもたくさん見られる恵みに預かっているのですね。


 この契約自体神の一方的な愛を示すものですが、契約のしるしとしての虹が雲の中に現れる時、永遠の契約を思い起こして下さるのは私たちではなく、神の側にあること、これも又神の一方的な愛を示す事のようです。すぐに物事を忘れてしまうような弱い人間の記憶とは関係なく神が思い出して下さるのです。


 私自身この章を読むまでは、虹は神が作られたこの大自然の中の美しい自然現象の一つだと理解していました。しかしこのところを読んでからは、虹を見るたびに、神の御心を直接経験しているかのように、また神の恵みを感じ、私の内にある聖霊が鼓動しているかのように感じるようになりました。


 愛する天のお父様、ノアの大洪水の後、人間の歴史は、新しい神の契約にもとづいて、新しく始めていただいたようです。感謝します。そしてその署名捺印として虹を示して下さいました。虹は視覚的に美しいだけでなく霊的に深いものであることをも示して下さいました。どうか私たちが、この感動をまだあなたのことを知らない人たちに教え広める


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