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2023年5月5日 テサロニケ人への手紙第二 1章

「神の報復」


 パウロは、神の恵みによってテサロニケで新しい教会の基礎を築いたものの、敵対するユダヤ人が原因で急遽テサロニケを離れ、第一の手紙を書き、その後まもなく、この第二の手紙を書いたといわれています。第一の手紙で書き送った主の再臨と主の日についての教えの誤解をこの一章では説いているようです。


 パウロは、テサロニケ人たちの信仰が目に見えて成長していることに感謝しています。どうしてかというと、彼らの信仰が目に見えて成長し、彼らの間で、相互の愛が増し加わり、すべての迫害と患難に耐えながら、その忍耐と信仰とを保っていたからです(3、4節)。

 この信仰、愛、希望の三つはクリスチャンの特質であり、キリスト信仰において尊ばれているものです。第一コリント人への手紙13章13節にも、「このように、いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。このうちで最も大いなるものは、愛である。」とあります。この三つの特性がそろっていないと健全な信仰の歩みをすることができません。このテサロニケのクリスチャンたちには、三つの特性が備わっていたのです。 

 

 そしてパウロは、「あなたがたを悩ます者には患難をもって報い、悩まされているあなたがたには、わたしたちと共に、休息をもって報いてくださるのが、神にとって正しいことだからである」と大胆に信仰者としての核心を語ります(6節)。

 実に神は正しい方であるので、生きておられる神を侮ってはいけないと思います。しばしば、私たち人間は神の裁きを信じられないでいますが、パウロは、キリストにある救いの計画を拒む者に永遠の滅びの刑罰があることを宣言しています(9節)。

 キリストの救いの計画は罪人を赦し、罪人を神と和解させるものです。

 復活の主イエスは、必ず目に見える形で再臨される、その神を私たちは恐れなくてはなりません。


 パウロの説得によるのではなく、パウロが語る福音を信じたテサロニケのクリスチャン達は、その福音の力によって生かされ、成長し、良き証を立てたことになります。

 宣教は自分の業ではなく、神の業であるとすれば、人間にとっての最善は祈ることでしょうか。

 祈りが、一人一人を神の召しにふさわしい者とし、また主の働きの完成へと用いられます。

 ただ神の恵みと神が崇められる業が、私たちの教会の働きとして起こされていくように。

 神に忠実な歩みこそが、魂の救いに最も効果あるものです。


祈り:愛する天のお父様、今日の御言葉を感謝します。どうか、わたしたちも、あなたのように、深い愛を持って隣人を愛することが出来ますように、どうか、あなたが、わたしたち一人一人の内に宿る聖霊様を通して、愛の人に変えてくださるように祈ります。アーメン


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