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2024年11月12日 歴代誌第二2章

『ツロという国』


 いよいよ主の宮の建設が始まろうとしている。ここでツロの王ヒラムが登場して、彼はダビデ王と友情を保っていたので、ソロモンにも手を差し伸べた。主の宮の建築のために、大量の杉の木が必要で、特に良質のレバノン杉を切り出してレバノンから海に下させて、イカダを組んで海路でイスラエルに送る手伝いを約束してくれた。このような力を持ったツロとは、どのような国であったのだろうか。調べてみると聖書にはかなりの箇所でツロの名前が記されていた。


 マタイ11:21「ああ、コラジン。ああベツサイダ。おまえたちの間で行われた力あるわざが、ツロとシドンで行われていたら、彼らはとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めていたことだろう。」これは主イエスのみことばで、ガリラヤ湖畔で癒しをされたり、主のわざを行いならが伝道し続けたにもかかわらず、主イエスを信じることのできていない湖畔の村々への警告のことばで、コラジン、ベツサイダ、カペナウムに対して悔い改めを促しながら、さばきの日には、異邦人の町で栄えている大きな港町ツロやシドンのほうが、主イエスが直接伝道されたのに信じなかった村々と比べて、イスラエルとの友情を踏みにじった町、ツロとシドンの方が、主のさばきに耐えやすいと比較された場所にツロが出てきています。


 もうひとつ預言書エゼキエル26:15〜17抜粋「神である主はツロにこう言われる。...彼らはおまえについて哀歌を唱えて言う。海に住む者よ、甘えはどうして海から消え失せたのか。その町と住民は海で最も強く、ほめそやされた町であったのに。その町の住民すべてに、恐怖がもたらされた。」何やら海に囲まれた、貿易で栄えている日本、いつまでも主イエスを信じることのできない日本国の事を連想させる、恐ろしい預言に見えてしまいます。


 エジプトやアジア、ヨーロッパとの貿易港として栄え、金銀が山ほどある港町であったツロは、イスラエルと兄弟の契りを結んでいたにも関わらず、裏切って捕囚の民として引き渡した事の罪を負ったのです。バビロンに13年間も抵抗し続けたても属国となり、次にアレキサンドロス大王の軍に包囲され、抵抗の拠点だった島までを埋め立てられて攻められて、1万人が死に、3万人が捕虜となり廃墟の町となった。神に選ばれた民、イスラエルが、自分のためではなく、真の主のために立ち上がる時に、必ず逆らう国々は主によって打ち負かされてしまう事になるのでしょう。


祈り

 主イエスを心から崇める事が始まる、主の宮としてのエルサレムが悔い改めて、私たちが一緒に礼拝する場所となる事を祈ります。主の預言は必ず実現する事を私達は知っております。主よ もう一度おいで下さい。アーメン  

文:森 宗孝


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