歴代誌の第二に入り、時代はダビデ王調からソロモン王調へとなりました。ソロモンはさっそく主の宮の建築に取り掛かりました。
まずは、「ソロモンは、荷を担ぐ者七万人、山で石を切り出す者八万人、彼らを指揮する者三千六百人をそろえた」(2)。まずは基礎の工事です。さらにツロの王ヒラムからは、当時の最高級資材である杉材が調達され、それぞれの分野の熟練工も送られてきました。まさに準備万端です。
この時、ソロモンは自分の立場をわきまえていました。「しかし、だれが主のために宮を建てる力を持っているというのでしょうか。天も、天の天も主をお入れできないのです。主のために宮を建てようとする私は何者でしょう。ただ主の前に香をたく者にすぎません。」(6)
現代における主の宮の建築、それは「あなたがたのからだは、あなたがたの内におられる、神から受けた聖霊に宮であり、あなたがたはもはや自分自身のものではありません。」(1コリント6:19)と記されているように、私たち一人ひとりのことです。主の宮の建築の記事は、私たちの信仰者としての成長として理解することができます。
二つのことを思いました。一つ、神はここまで詳細に具体的にご自身の宮にこだわっているということです。神の設計図の通りに、神が建てたい形に私たちを建て上げてくださるのです。私たちは、匠である神にとってのこだわりの存在なのです。
もう一つは、ソロモンが自分の分をわきまえていたように、自分の力で成長したと思ってはならず、すべては主の恵みであることを自覚することです。もし私たちが成長したとすれば、それは内に住んでいてくださる聖霊の働きであることを認め、常に主の御前に謙遜でありたいと願います。
天の父なる神さま
私たちは、あなたがとことんこだわって造られた最高傑作品です。私たちのすべてはあなたの設計図通りです。どうか、これからもあなたの御心の通りに成長させてください。成長させてくださるのは聖霊の働きであることを感謝します。常に謙遜でありますように。そして聖霊の宮である私たちを通して、あなたの栄光を現わしてください。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
文:関真士
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