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2024年11月18日 歴代誌第二8章

『領土を広げるソロモン王』


 主の宮には、主が臨在され栄光の神殿となり、ソロモン王の宮殿も完成した。ソロモン王はダビデ王の領土をさらに広げてゆく、特に北方のすでに領地であったシリアのダマスコから、もっとユーフラテス川に届く地区、今のシリアの一部(ハマテ)まで、これまでの歴史でイスラエル王国がこれほど広がった事がないほどの領土に拡張したのはソロモン王でした。南は紅海から北はユーフラテス川に届くほどとなったのです。


 そこでソロモン王は、それぞれ各地に要塞のように城壁とかんぬきのある防備の町々を建てて、イスラエルの騎兵や兵士を守り、養うことのできる町々を各地に建てたのです。ソロモン王は、建てる王、ダビデ王は闘いの王と言っても良いかもしれません。その苦役にはイスラエル民ではなく、捕虜や寄留者であるヒッタイト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人が駆り出されて、まるでエジプトで奴隷とされて苦役についたイスラエル民族が、今度は占領地の民を奴隷としたわけです。そうしてソロモンは彼の全領地に建てたいと切に願っていた全てのものを、彼は建てた。と記されています。


 しかし、聖書はこのようにも語ります。

詩篇127編1節「主が家を建てるのでなければ 建てる者の働きはむなしい。主が町を守るのでなければ

守る者の見張りはむなしい。」ソロモンだけではなく、実に私達のホノルル教会も、隣接のマウカハウスをどのようにするのか。修繕するのは無理なようで、新しく建て直す選択に迫られています。本来であれば、新しい牧師館やソシアルホールの建設は夢のある、希望に溢れる事業であるはずですが、教会員がそれぞれの思いにかられて、喜びに溢れるまでに至っていません。そのような時に、このデボーションでこの詩篇に出会ったのも、不思議な話です。主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。教会員が皆で祈り、主の御心を問い、御旨に従う意志が一番重要になっています。


 自分は今、北カルフォルニアのホーリネス・サンロレンゾ教会に来ております。彼らの10年間の祈りが叶えられて、実に今の教会堂の三倍に当たる建物物件が見つかり、今年一杯には引っ越しをする予定となっています。今の教会は中国系の教会が買い取り、その資金と今まで積み立てた資金を合わせて、新しい教会堂の購入には、ローンを組まず借金無しで移転できる事になったそうです。恵まれた教会移転の話です。


 確かにソロモンは、モーセの掟を守り、安息日や例祭で捧げ物をして、祭司たちは賛美と奉仕を命じています。領土は拡大して、そのために政略結婚も増え続けました。エジプトのファラオの娘も隣接する国々からも政略結婚を推し進めて、戦争という闘いは避けましたが、結果として、異邦人の偶像礼拝の種を持ち込んでしまいます。 主が町を守るのでなければ、守る者の見張はむなしいのです。


祈り

ソロモン王を学んでおりますが、私たちの現代の教会も、主の家を建てる必要に迫られています。私たちホノルル教会だけでなく、マキキ教会も100年経っている見事な礼拝堂も、建て替えが必要となっているようです。どうか我々が一致して祈り、主によって建てる事に導かれますように!アーメン 

文: 森 宗孝


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