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2024年11月20日 歴代誌第二10章

 ソロモンの死後、イスラエル王国は南北に分裂します。南ユダ王国と北イスラエル王国です。南ユダ王国は実子のレハベアムが王となり、北イスラエル王国は、家来のヤロブアムが王となります。南ユダ王国はバビロン帝国に、北イスラエル王国はアッシリヤ帝国に、それぞれ滅ぼされるまで分裂時代は続いていきます。


 10章は、その王国分裂時代の序章が記されています。レハベアムは王位についたのですが、長老たちの意見を退け、若者の意見を取り入れます。これは民の信頼を失う失政でした。これを機に王国は分裂へと進んでいきます。


 しかし興味深いことに「王は民の願いを聞き入れなかった。神がそう仕向けられたからである。」(15)と記されています。このレハブアムの判断ミスにも、神の配剤があったということです。


 私たちが意識していなくても、神のご計画は確実に成って行くのです。人間の判断ミスや罪でさえも、神のご計画の中で用いられていきます。ただ、これは運命論とは違います。神は私たちの人格を尊重してくださいます。私の人格100%、そして神の御心100%。これは決して矛盾することではありません。


 私自身、これまで自分の人格を100%生きてきました。決して神のロボットでも、洗脳されたわけでもありません。しかし同時に神の御心、ご計画を100%信じています。


 レハベアムの判断はやはりミスでした。ソロモンの知恵ある治世をしっている長老を退けたのは、あまりにも浅はかでした。老害はよくありませんが、年輪を重ねた知恵は、私たちを正しい道に導くものとなります。その知恵に、耳を傾ける者でありたいと思います。


天の父なる神さま

 あなたの御心、ご計画が、今日もなされていることを感謝いたします。私たちも今日の一日を精一杯、自分の人格をもって生きていきます。どうか正しい判断ができるように守り導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。 アーメン

文:関真士


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