2024年1月5日 申命記20章
- hccnichigo
- 2024年1月5日
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『聖戦に関する規定』
イスラエルが約束の地に入ってから現実に直面する一つの問題、すなわち、戦いについて言及されています。イスラエルが入って行こうとしている地は、彼らがエジプトで奴隷としている間に多くの民が住み着いていたので、そこに入りその地を所有しようとすれば、戦いは避けられません。そこで、そのような戦争が起こったとき、彼らがどのように戦いに臨まなければならないのかが語られています。
それはまず、「あなたが敵と戦おうと出て行くとき、馬や戦車や、あなたよりも多い軍勢を見ても、彼らを恐れてはならない。」(1節)ということです。なぜなら、彼らをエジプトの地から導き上られた彼らの神、主が、彼らとともにおられるからです。主が共におられるなら何も恐れることはありません。私たちはすぐに恐れてしまいがちです。仕事がうまくいかない、職を失い、この先どうやって生活していったらいいのだろう、職場や家庭、友達との関係に問題が生じたが、これから先どうなってしまうのだろう、病気への恐れなどです。戦いにおいて恐れは禁物です。恐れがあれば戦う前にすでに勝敗は決していることになります。ではどうしたら恐れに勝利することができるのでしょうか。問題はどのように戦うのかではなく、だれが戦うかです。私たちと戦ってくださるのは主であり、この主がともにおられることを覚えて、恐れたり、うろたえたり、おじけたりする必要はありません。主がともにおられ、主が勝利を得させてくださいます。
5節から9節では、彼らが戦いに出て行くとき、つかさたちはこれらのことを民に告げるようにと言われました。兵役を免除される者への言及です。自分の生活の心配事がある人は、戦いに行ってはならないということです。新しい家を買った者は、その家のことが気になって戦いに影響をきたし、ぶどう畑にたくさんぶどうの実が結ばれていたら、そのぶどうのことが気になって戦いに集中することができません。婚約している人は、彼女のことが気になってしょうがないため、戦うことができないし、そして、悪いことにそうしたことが同じように戦っている兵士の士気を下げてしまうからです。
それから、モーセは、どのように約束の地を攻略するかを語っています。そして、イスラエルが町を攻略しようと、「あなたが、ある町を攻略しようとしてその町に近づいたときには、まず降伏を勧めなさい。」(10節)そして、降伏に同意して敵が門を開くなら、その中にいる者は、みな、イスラエルのために、苦役に服します。しかし、もし、敵が降伏せず、戦おうとするなら、これを包囲して戦い、その町の男をみな、剣の刃で打たなければなりません。しかし、女、子ども、家畜、またその町の中にあるすべてのもの、そのすべての略奪物を、戦利品として取ることができました。
しかし、16節では、主が相続地として与えようとしておられる次の国々、すなわち、ヘテ人、エモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の町々では、必ず聖絶しなければなりませんでした。なぜでしょうか。18節にその理由が記されてあります。「それは、彼らが、その神々に行なっていたすべての忌みきらうべきことをするようにあなたがたに教え、あなたがたが、あなたがたの神、主の前に罪ある者とならないようにするためである。」
主の祈り:人生での様々な戦いに備えて、肉の思いのある弱い私たちのために出陣の前の心の準備、実際の外交政策、そして征服後のことまで、ましてや、兵役免除まで語って下さっていること有難うございます。信仰の目で物事をとらえることが出来るように、聖霊様、私たちを導き助けてください。そこにおられてきいておられるイエス様、あなたのはかりしれない愛を感謝します。アーメン
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