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2024年2月26日 ヨシュア記10章

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『ギルガルの陣営』 


 当時エルサレムの王であったアドニ・ツェデクは、ヨシュア率いるイスラエル軍勢によるアイ征服、またギブオンとイスラエルの盟約を知ると恐れ、近隣の5人の王たちと連合軍を編成します。彼らはギブオンに攻め入りますが、ヨシュアたちの援護、また主による雹の奇跡によって大敗します。彼ら5人の王たちを討った後もヨシュアたちはさらに進軍して行きます。彼らが向かうところすべてにおいて主がともに戦われた結果、カデシュ・バルネアからガザ、およびゴシェン全土、ギブオンに至るまでがヨシュアたちによって征服されました。


 主がイスラエルの手に渡した敵はことごとくヨシュアたちによって討たれていきました。特にマケダの洞穴に隠れていた5人の王たちに対して、ヨシュアが王たちの首を踏みつけるようにイスラエルの指揮官たちに命じていますが、それは完全なる征服を意味していると言います。この場面を想像しながら、創世記3:15やロマ書16:20に書かれてあるキリストの勝利の場面と重なりました。かかとに噛みつくサタンがキリストによって踏み砕かれるのです。


 ヨシュアとイスラエルの軍勢は、エルサレムとヤルムテを除くその他の地域(ラキシュ、ヘブロン、エグロン、マケダ、リブナ、デビル)を占領、そこに住むすべての者を聖絶しました。壮絶な殺戮シーンを想像しながら、主の忍耐が終わりを迎える時、すべては一掃されるのだということを覚えます。ノアの洪水もそうでした。また黙示録に預言されている終わりの日にも同じことが起きます。今はある意味、平和な時代と呼べるのかも知れませんが、それは神が忍耐しておられるからだと言います。恵みの時代とは言え、厳粛な気持ちになります。


 さて、ギルガルを拠点に進軍したヨシュアたちは、主が渡すと言われた土地を占領した後、また元のギルガルの陣営に戻ったことが記されています。征服した先に新たな陣営を張れば、その先行動しやすいように思いますが、彼らはギルガルに戻って行きました。ギルガルは彼らが割礼を受けた場所です。割礼はアブラハム契約のしるしです。それを身に施した場所に戻ることによって彼らは、アブラハム契約のゆえに祝福があることを思い出したのではと言われています。自分たちの力ではなく、主が戦ってくださったからこその勝利であることを、ギルガルに戻ることによって再認識していたのではと思います。


 このことは私自身も常にギルガルに戻ることを示されているように思いました。それはキリストの十字架です。十字架によって私は新しくされ、神に愛され、祝福を受ける者としていただきました。そのことを決して忘れてはいけないのです。モーセの後見者であるヨシュアでさえ、戻ったのです。私のような者が、十字架に戻らずに信仰を続けているなら、私の中にある肉を誇るようになると思います。古い私は十字架とともに葬られ、今は新しいいのちに生きる者とされました。そのことを忘れないために、常に、十字架に戻ること、これがこの章からいただいたメッセージでした。


祈り:愛する天のお父さま。キリストの十字架に戻ること。そこにすべての知恵と力があることを学びました。ヨシュアたちはギルガルに戻ることによって力を得、主と共に約束の地を征服するために出て行きました。私も十字架の元に常に戻って、主の力をいただき、キリスト者としてこの世に出て行く者とされますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン

文:アイゾン直子


参照:e-Sword「King Comment、Matthew Henry」、旧約聖書シリーズ「マラキ書」


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