top of page
hccnichigo

2024年5月8日 ルカの福音書17章

 特に5,6節の御言葉に注目したいと思います。

「使徒たちは主に言った。『私たちの信仰を増し加えてください。』 すると主は言われた。『もしあなたがたに、からし種ほどの信仰があれば、この桑の木に『根本から抜かれて、海の中に植われ』と言うなら、あなたがに従います。』」


 信仰を増し加えて欲しい、もっと強い信仰を持ちたい、という願いは多くの人が持っているようです。

 信じているはずなのに、信じているのだったら…、信仰における躓きは、信じたり信じられなくなったりする自分自身への躓きでもあります。また信じても、その通りにならなかったときには神に躓くこともあります。

 自分に躓き、神に躓き、そして躓ている自分自身に躓きます。信仰を増し加えて欲しいという願いは、そんな私たちの切実な願いでもあるでしょう。


 しかしイエスは、ここで「からし種ほどの信仰」と言われました。からし種とは、本当にけし粒のように小さな種です。イエスがここで言われていることは、信仰とは、30%、60%、100%というように、増えたり減ったりするものではないということです。信仰とは、有るか無いか、ゼロか100かです。 

 そして ”信仰が有る” と言えるとするなら、 

 ”私の信仰”(私の努力、修養で獲得し、保つ)ではなく、

 ”神の信仰”(神の真実に根拠があり、神の恵みによって保たれる)に生きることです。

 しがみ着くのではなく、神に掴まれるのが信仰です。その時に、桑の木が海に植えられるというような、通常ではあり得ない事が起こるということです。


 信仰が増し加わることを願うのではなく、今与えられているからし種ほどの信仰に安心することです。

 

 天の父なる神さま

 私たちが与えられているからし種ほどの信仰を、しっかりと受けとめていけますように。信仰を強くしようとする考えから解放してください。今ある信仰に安心できますように。聖霊の励ましを豊かにお与えください。

 主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン

文:関真士


閲覧数:40回0件のコメント

最新記事

すべて表示

2024年12月31日 ローマ人への手紙15章

『イスパニア伝道』  2025年も、主と共に歩む年でありますように、与えられた喜びで満たされ、溢れでて、未だ主を知らない方々へ祝福として流れ出しますように!  スペインには、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼のという数百キロにわたる徒歩の道があって、巡礼路として毎年およ...

2024年12月30日 ローマ人への手紙14章

『信仰の弱い人を受け入れなさい』  昔、聖書の学び会で自分はこのように思う、その理由は聖書のこの箇所でこのように書いてあるからだと強く自己主張をしていた人を思い出す。聖書の学びが長く知識が豊富な人が、初心者で聖書知識にうとく、未だ信仰の弱い人を見下すような者がいるのことを経...

2024年12月29日 ローマ人への手紙13章

「権威に従い、律法を守り、主イエス・キリストを着る。」  ローマ人への手紙13章では、クリスチャンの行動の原則が、上に立つ権威に従い、律法を守り、主イエス・キリストを着る、と三つにまとめられています。  権威に従うとは、存在している権威はすべて、神によって立てられている。こ...

Comentários


bottom of page