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2024年8月13日 列王記第一14章

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『北王国イスラエルのヤロブアム王』


 ソロモン王の下で働いていた官僚ヤロブアム(BC926~907)はイスラエル民族10部族が望んだ為、分裂した北王国イスラエルの王となった。その後北王国イスラエルには合計18名の王が出てくるが、全て神の目には、偶像礼拝する悪い王たちであった。


 一方南王国ユダ(2部族、ユダ族とべニアミン族の王国)のソロモンの子レハブアム王が初代王で、こちらユダ王国には主の目に叶う善王もいたが、悪王も混ざる王国であった事が記されています。


 この14章では、北王国の初代王ヤロブアムの子が病気になり、自分が王となると神託を告げてくれた、預言者アヒヤに子供の将来を見てくれるようにと妻に頼む話です。しかし主は預言者アヒアを通じて、ヤロブアムが偶像礼拝に走って、主の目に悪い事を犯したので主に捨てられることになると伝えられています。そこで疑問に感じるのは、全能の神によって選ばれたにもかかわらず、その期待に応えられないのであれば、全てをご存知の神の間違いであったのではないか。という疑いが湧きませんか。この旧約聖書から新約に至るまで、底辺に流れている人間に対する教えは、「あなた方には自由意志が与えられている」主に従うか、逆らうかも私達次第なのだという教えではないでしょうか。ソロモン王の下で有能な部下であったヤロブアムも、自分が王となって君臨する時には、権力の魅惑に勝てなかったのでしょう。主から選ばれた事を忘れて、自分の力に頼ってしまいました。


 私達も、全てが思い通りに進んでいる時の方が、苦難にあって主の助けを求めている時とは異なって、自我が強くなって、主によっての祝福である事を忘れがちになってしまう傾向があるのではないかと、自分自身に「わたしが主である」という事実を忘れないようにと思わされる章でした。


 14章には北王国のことと同時に、南王国ユダの初代王レハブアムの事も書かれています。南王国の住民も、北王国に劣らず主の目に悪であることを行っていたとありますので、道徳の廃れ、性の乱れがありました。どうでしょう私たちの住んでいるこの時代の道徳や性の乱れ、偶像礼拝の状況はどうだと思われますか。私たちが主から離れてしまう、逆らっている状況を罪(ハマルティア・的外れ)と呼ぶのですね。


祈り

主よ。どうか主の望まれている方向に私たちが進むことができますように、主を信じる仲間と一緒に祈り、交わり、学ぶことによって主の思いを心に刻む事ができますように、弱い私たちを導いて下さい。 アーメン

文: 森 宗孝


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