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2025年1月7日 エズラ記6章

『第二神殿の完成』


 キュロス王の勅令の内容が確認されて、神殿工事の費用もペルシャのダレイオス王の命令によって確保され、ユーフラテス川西方地区の監督たちも協力体制を引いて、ダレイオス王の治世の第6年、これは紀元前515年に第二神殿が完成した。しかしながら、よくよくこの歴史を眺めてみると、異邦人のキュロス王は、自分達が征服したユダヤ民族、彼らは奴隷といっても良い立場であるのに対して、いたり尽せりでエルサレム神殿の復興まで力を入れて手助けしている事自身、大変不思議な出来事なのです。


 なぜそれほどまでにキュロス王がユダヤ人を助け、エルサレムの神殿建設まで約束したのか、確かに神の導きですが、高原剛一郎先生は、大変興味深い話をYoutubeでされています。巨大で難攻不落と言われていたバビロン城壁を、たった1日で征服したのは、キュロスで、彼はメディア人なのですが、彼の事が実は、このバビロン崩壊の約150年前に、イザヤ書によって預言されているのです。 


 イザヤ13章17節では、バビロンに対して、メディア人(キュロスはメディア人)を奮い立たせるとあり、19節ではバビロンは、神がソドム、ゴムラを滅ぼした時のようになるとも記されています。 もっと驚く事は、イザヤ44章18節「キュロスについては『かれはわたしの牧者。わたしの望むことをすべて成し遂げる』と言う エルサレムについては『再建される。神殿はその基が据えられる』と言う。」これが書かれたのは、キュロスがバビロンを征服する150年前で、彼の名前入りで書かれていたのです。高原先生は、キュロスがバビロンを攻めて、征服した時に、宮殿のなかには奴隷であったユダヤ人がいたわけですが、彼らがキュロスに、イザヤ書を見せて、あなたの事が書かれていますと示したのではないかと想像されています。キュロス自身も不思議な運命で王位につく人ですから、自分の名前とバビロン崩壊が、その通りに預言されているイザヤ書を、もし読んだとしたら、驚くと同時にアブラハム、イサク、ヤコブの神、イスラエルの神に最大の敬意を払って、彼らのエルサレム帰還と神殿作りに協力をしたのであろうと想像しても良いかもしれません。


 エズラ記6章に戻り、19節「捕囚から帰って来た人々は、第一の月の14日に過越を祝った」とあります。エジプトでの奴隷からの解放を祝った過越の祭り、今度はバビロン捕囚からの解放を祝ったのですね。残念ながら現代のイスラエルは、主イエスを信じておりませんが、主が約束された通りにユダヤの民が心から、主イエスを自分達の救い主と信じて呼び求める時に、その時こそ主イエスの再臨の時になることでしょう。


祈り

 私たちが主イエスを通じて、神の子として繋がることになる、イスラエルの民が心を開き、私たちの主なるイエスを一緒に崇める時が来ますように、闇の世界から解放され、多くの信者たちが心をひとつにして祝福を祝うことができますようにアーメン

文:森 宗孝


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