2025年2月11日 コリント人への手紙第一8章
- hccnichigo
- 2月11日
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『信仰者のつまずき』
マノアのセブンスデー教会の礼拝は土曜日、それがもともとの安息日であったので伝統的な安息日礼拝し、教会での愛餐会の食事は野菜と聞いていたのですが、テーブルに並んでいた数々のお皿には、確かに野菜食がメインでしたが、ミートボールやミートローフがあったのです。食べてみると確かにミートローフだったので、野菜食と聞いていたけれどもと、友人に尋ねると、あれはベジローフで、胡桃やシリアル Special Kブランドを素材にして仕上げて、味もミートローフとそっくりになると説明受けました。本当においしい野菜ベースの食事に驚いた経験があります。
安息日を土曜日に守る事や豚肉をさけ菜食主義を守る人とそれに反して、食物規定を全く気にかけない者たち。どのように教会内の対立を避けて、平安を保つにはどうすべきかを伝えようとしている。何が大切な事なのかをこの8章では語ろうとしているのではないか、と考えました。
この時代には、コリントの市場で売られている食物、ここに書かれている肉類には、偶像に捧げられていた動物の肉も混ざり合って売られていました。そして、ユダヤ教徒には、特に厳しい食物規定がありましたから、ユダヤ人として育ってきた方々がクリスチャンとして改宗された後も、この食物規定は、教会内でも大きな問題だったようです。
8節「しかし、私たちを神の御前に立たせるのは食物ではありません。食べなくとも損にならないし、食べても得になりません。」 本当は何を食べたからと言って、それが主の御前で問題にされる事はないのですが、食べてはならないと堅く信じている者の前で、平気で肉を食べたり、飲んだりすることで、信仰をつまずかせることにならないように、気を使いなさいという現実的な信仰生活のあり方を伝えてくれています。13節「ですから、食物が私の兄弟をつまずかせるなら、兄弟をつまずかせないために、私は今後、決して肉を食べません。」なぜならこれら兄弟のためにもキリストが死んでくださった、愛しておられることをわすれてはならないからです。
現代の正統派ユダヤ人も、大変厳格な食物規定、コルバン規定をもって生活しています。そして、食べ物だけでなく、例えば携帯電話もコルバン式携帯電話というのがあって、いわば電話の通話以外はできない、つまりスマートホンで、ウェブを見たり、映像を見ることはダメとしているそうです。大変窮屈な生活と私たちは思うのですが、もしも菜食主義を守っている人に対して、すべての物は神によって造られたので何を食べても良いとして、見下したりすることは、キリストの愛に対して罪を犯しているとまで、言い切っている使徒パウロの手紙です。
祈り
近頃は、色々な教会を尋ねる機会に恵まれておりますが、どうか自分の日常生活の中で、知り合って間もない、もしくは信仰をもって間もない方々をつまずかせるような事を、致しませんように、教会の皆さんも、他人をつまずかせる事がありませんように導き下さい。 アーメン
文:森 宗孝
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