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2025年4月5日 ヨブ記32章

  • hccnichigo
  • 4月5日
  • 読了時間: 2分

 ヨブ記32章では、エリフという年若い彼が登場し、これまでの沈黙を破り、語り始めます。エリフは年下であるため、年長者たちのやり取りを黙って見ていましたが、ついに我慢できず、自分の考えを述べ始めます。


「確かに、人の中には霊があり、全能者の息が人に悟りをあたえる。」8節


 私たちは時に 「年長者の言うことが正しい」「経験のある人の方が賢い」 と考えがちです。しかし、エリフの言葉は知恵は神さまから来るということを教えてもらいます。 どれだけ知識や経験があっても、神さまの導きがなければ真実を見ることはできないということです。


 18節「私にはことばがあふれていて、内なる霊が私を圧迫しているからだ。」


 18節のようなエリフの心の内をみると、信仰に熱心で熱く燃えている若いクリスチャンリーダーが思い浮かびます。時に若い世代から痛いところを突かれるような場面を思い起こしますが、エリフの語る姿は的を射た真理がふくまれていることも事実だと思うのです。


 私は、エリフがとても高慢で生意気にも映るのですが、同時に彼の言葉には信仰の深さからくる熱意も感じられます。この32章を通して、私はエリフの言葉に共感しつつも、同時に複雑な思いを巡らせています。


 正しいことを語っているつもりでも、その「語り方」によって、相手の心に届かないこともあるのかなと思ってしまいました。自分の感じていることが正しいと思い、つい言葉が強くなってしまうことがある時こそ、自己の思いや感情ではなく、真に神の霊によって導かれているかを吟味し、謙虚な心や敬う気持ちが必要であるのではないかと改めて教えられました。



 愛する天のお父さま あなたの知恵を日々の歩みに与えてください。自分の知識や経験に頼りすぎることなく、いつも御霊の導きを求める者でいられますように。真実を語るべき時には、恐れずに語る勇気を、そして語る時には、相手を敬い、謙虚な心で接することができるように助けてください。 イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン


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